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2023年1月31日

~かんきつ フィンガーライム 希少性に注目 農家3人が結束~

フィンガー3 藤森 克真さん、柿本 芳是さん、西田 将治さん

「いろいろ試してきました」と振り返る 右から藤森さん、柿本さん、西田さん

 「3人で協力して『フィンガーライム』を栽培しています」と話すのは、チーム名「フィンガー3」の田原本町の藤森克真さん、橿原市の柿本芳是さん、天理市の西田将治さん。かんきつ類「フィンガーライム」をそれぞれの圃場で栽培し、管理方法などの情報を共有している。

 フィンガーライムは開花から約6カ月後に収穫する。長さ4~8㌢の円筒形の果実の中に、ライムのような酸味がある粒状の果肉がぎっしり詰まっている。果肉の見た目から「キャビアライム」「森のキャビア」などと呼ばれている。

 

 果肉から果汁が出ないため、素材と混じり合うことなく料理に酸味を加えることができ、どんなジャンルの料理にも合うと注目が集まる食材だ。

割ると粒状の果肉があふれだず

 3人はそれぞれ、テレビなどでフィンガーライムの存在を知ったという。「自分でも手がけてみたい」と思い、長野県に出向くなどして苗木を手に入れ、2019年12月に始めた。

 「当初、県内での栽培は『自分だけ』と思っていた」と3人。JAならけんの農産物直売所「まほろばキッチン橿原店」で自分以外にもフィンガーライムを販売している人がいることに気付き、知り合った。

 

  成長途中の落果に苦労

 

 「開花して1㌢ぐらいまでは実るが、その後、成長せずに落ちてしまう」と藤森さん。柿本さんと西田さんは「落果の原因が分からず、栽培が難しかった」と苦労を振り返る。

 21年から情報を共有するようになり、3人合わせて約20種類、190本を栽培。いろいろ方法を試みた結果、今期は収量が増えた。

 出荷先の一つである卸売会社「奈良うま直販フレッシュ」の森ゆかりさんは「確かな品質で、安心してお届けできます。取引先にも好評です」と話す。

 今後について「日本料理、イタリアンなどいろいろなジャンルの料理人にフィンガーライムを使ってもらえるようになりたい」とフィンガー3は意欲的だ。

フィンガーライムの木。今期は収量が増えた

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