トップページ2011年農業共済新聞一覧獣害のない地域づくり

サル追い払いに活躍

宇陀・名張地域鳥獣害防止広域対策協議会

2011.11.23

 田畑や集落に出没するサルなどの被害対策として、野生動物追い払い犬(モンキードッグ)の活用が全国的に注目されているなか、宇陀市では、住民の飼い犬を訓練してモンキードッグとして認定し、被害の軽減を目指している。
 獣害に対して、地域全体で取り組むことで成果を挙げた例は多い。宇陀市では、被害調査の結果、サルの群れが隣接する三重県名張市方面へ移動することをつかんだ。農林商工部農林課の廣田晶一さんは「北上している期間、市内の被害は減少するが一時的なもの。2市合同で獣害対策に取り組むことで、効率的に対策や研修会などができる」と話す。
 宇陀市と名張市では、2006年に「宇陀・名張地域鳥獣害防止広域対策協議会」を設置。08年度から「野生動物追い払い犬(モンキードッグ)育成事業」に取り組んでいる。
 訓練は、飼い主が脚側行進などの動作指導(1時間程度)を受け、犬は服従訓練(約2カ月)と追い払い・実地訓練(約3カ月)を受ける。それぞれのテストに合格した犬を、対策協議会がモンキードッグとして認定。現在、両市合わせて17匹が、サルの出没時などにユニホームを着けて出動する。
 今年は、宇陀市から4匹、名張市から2匹が受講した。参加者の一人、名張市の河出亮さんは「近所でサルが20~30匹出没しては農作物を荒らしています。諦めかけていましたが、わが家の犬がモンキードッグとして役立ってくれたらと思い、受講しました」と、愛犬に期待を寄せる。

とっておきフォトグラフィ

講習会風景
脚側行進の指導を行う
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