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2020年5月25日

~修復、修繕のたびハウス強化~

曽爾村 萩原 悟 さん

「良いホウレンソウができた」と笑顔の萩原さん

 「園芸施設共済に加入していれば、安心して栽培することができる」と話す曽爾村の萩原悟さん。度重なるハウスの被害を乗り越えて、現在は、両親とともに、ミャンマーからの技能実習生2人を受け入れて主にホウレンソウなどの軟弱野菜を生産している。

 曽爾村は県内でも被害の多い地域だ。2004年6月に襲来した台風6号では、増設したばかりのハウス20棟が全て倒壊した。「今でも夢に出てくる」。過去に遭遇した被害の中で最も悲惨なものだったという。

 19年8月の台風10号、20年1月の突風などでは、ビニールの損害が発生するなど、被害は毎年発生している。

クロスバー(手前)とタイバーの順にパイプをさらに強化している

 

「自然の力には勝てない。修復、修繕のたびにハウスを強化している」と、耐候性パイプハウスを採用する他、奈良県が推進するパイプ強化資材のクロスバーとタイバーを交互に設置し、損害の防止に努めている。

 「納得できる良品のホウレンソウができたときはうれしく、被害に遭った悔しさも紛れる」と笑顔で話す萩原さん。収穫するときがいちばん楽しく、やりがいを感じているという。

 

 「園芸施設共済をお守りとして加入することで安心して生産に励み、消費者においしいホウレンソウを届けたいです。そしていつか、息子たちと一緒に農作業ができたら」と話す。

ハウス一面に萩原さん自慢のホウレンソウ

 ▽経営規模=ハウス45棟68㌃(ホウレンソウ、キクナ、ミズナ)▽園芸施設共済加入歴23年

 

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