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2021年9月6日

~価格低下の損害をカバー~収入保険で安心経営

奈良市 筒井 哲彦 さん

お茶の刈りこみについて熱く語る筒井さん

 「収入保険に加入していて本当に良かった」と話すのは奈良市で茶を栽培する筒井哲彦さん。

 昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で茶の需要が減り、百貨店などとの取引が滞ったことから売り上げが減少した。また、単価が例年より1㌔当たり500円も下がったため大きな損害となり、保険金を受け取った。「保険金のおかげで肥料代など必要経費の支払いができた」と筒井さん。

 遅霜の発生には毎年気を付けている。特に5月中旬の遅霜の影響を受けると、茶葉が黒く縮れてしまう。今年も4月10日から2日続けて霜が降りたが、茶芽の出てくるのが遅かったため、幸い影響は少なかったという。

 以前は茶共済に加入していた筒井さん。「収入保険は補償の範囲が広がり、収入が減少すれば補償してもらえる。9割補償にも魅力を感じた」と話すように、迷わず収入保険に切り替えた。

寒冷紗を丁寧にかぶせる筒井さん

 「新型コロナウイルス感染症という予想していなかったことが起こったときも補償してもらえる。ぜひ、収入保険に加入して安定した経営を築きましょう」と筒井さんは加入の検討を勧める。また、国の災害対策や各種補助事業で農業保険への加入が要件化されていることを注意点として挙げる。

 今後について、「3年前に定植した新しい品種のお茶が良品質になるよう管理していきたい。そして、これからもおいしいお茶をたくさんの人に届けたい」と笑顔で話す。

 経営規模▽茶3・3㌶、水稲1・0㌶、イチゴ(ハウス3棟10㌃)

「たくさんの方においしいお茶を飲んでほしい」と筒井さん

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