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2016年2月17日

片平あかね~地域ブランドを守り次の世代へ引き継いでいきたい~

山添村 福山 若仁さん

「栽培作物が注目されて取材でとり上げられることにやりがいを感じます」と話すのは、山添村の福山若仁さん。地域の伝統を守るために大和伝統野菜に認定されている片平あかねの栽培を手掛けている。

片平あかねクラブの会長を務めて3年目になる福山さんは、茶の苗木3アールを栽培するほか、8年前より片平あかね2アールを栽培している。

片平あかねが大和伝統野菜に認定され、地域の作物を守っていきたいと思ったことがきっかけで栽培を始めた。

綺麗な赤色を帯びた片平あかねは血栓防止効果が期待されているので健康面でも高く評価されている。

時期によっては、他の作物と交配しないように圃場にネットをかけて種を採取するようにしている。

「クラブ内では片平あかねを12㌃栽培しているので、生産量を確保して取りまとめすることが大変です」と苦労を話す。

同クラブには21名の片平あかねの生産者が所属していて、毎年11月23日にクラブ員らが催している「あかね祭」で品評会を行い、上位入賞した生産者に片平あかねの種を確保してもらうことで良質な種を守り続けている。

また、品評会には一般の方も参加して投票を行い、その場で片平あかねを使った天ぷらや漬物などの料理も振る舞われる。

若年層の方にも片平あかねを味わってもらえるように、片平あかねとシークァーサーを混ぜて作った「あかねサイダー」が商品化され、1本160円で販売されている。

今後について「生産量を増やし、これからも片平あかねの地域ブランドを守っていくために後継者を育成して次の世代へ引き継いでいきたいです」と意欲的に話す。

とっておきフォトグラフィ

「クラブ員の新たな仲間作りを大切にしています」と福山さん

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