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2025年11月17日
農産物のふるさと納税で新たな出会いへつなぐ
花苗 地元の魅力を広める機会にも
山添村 花香房 中西 義樹さん
「長く美しく咲き続ける花を目指して、土づくりに力を入れて花苗を育てています」と話すのは、山添村で「花香房〈はなこうぼう〉」を営む中西義樹〈なかにし よしき〉さん。涼しく穏やかな気候と、自然豊かな環境の中で、花苗の生産から併設する直売所での販売まで一貫して行っている。
2021年からはふるさと納税の返礼品として花苗セットを出品。「山添村を訪れたことのない方にも、花を通じて自然の豊かさや村の魅力を感じていただける良い機会になりました」と話す。
返礼品を受け取った人からは「届いた花苗の元気さに驚いた」「来年もぜひ注文したい」といった声が寄せられ、日々の作業を支える大きな励みとなっている。
秋冬はパンジー、ビオラ、葉ボタンなど。春夏はベゴニア、サルビア、マリーゴールドなど。四季折々の花を年間で約30万ポット生産する。
花の品質を大きく左右する培養土には特に力を入れ、ピートモス、鹿沼土、堆肥、くん炭、苦土石灰など、約13種類の素材を独自に配合。長年にわたり素材や分量を試行錯誤しながら、最適と感じられる配合を見つけ出した。
施設内に直売所を併設しているだけでなく、自社のウェブサイトでも販売していて、購入者からは「丈夫で発色が良く、長く楽しめる」と高く評価され、リピーターも多い。
「今後も花を通じて、山添村の魅力とぬくもりを全国に発信し続けたいです」と話す中西さんだ。
▽経営規模=パンジー、ビオラなど(ハウス9棟17・8㌃、露地1・2㌃)

自慢の花苗を手に中西さん「丁寧に育てることできれいに長く咲いてくれます」と話す




