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2026年4月27日
高品質果に照準~「古都華の聖地平群町」でイチゴ農家として踏み出す一歩~
平群町 中谷ファーム 中谷光良さん
奈良県内有数のイチゴ産地であり、ブランドイチゴ「古都華」の一大産地として知られる平群町で、2025年8月に新規就農した中谷光良さん。会社員から農家に転身し、「古都華の聖地」と呼ばれる同町でイチゴ栽培に挑んでいる。
中谷さんは会社員として働きながら実家の米作りを手伝う程度だったが、実家の農地の有効活用を考え、新規就農者を対象とした支援制度の年齢期限を目前に控え、就農を決意した。その後、同町のイチゴ農家で1年間研修し、栽培を基礎から学んだ。
生産者が多い同町では相談できる環境も魅力だが、「答えは簡単には教えてもらえない。産地ならではの厳しさの中で、まずは自分で考え、やってみることが大切だ」と実感している。
栽培は想像以上に過酷とも。苗作りには半年を要し、収穫と次期作の苗の準備が同時に進むため、一年を通して休みはほとんどない。「農業は自由が利くと思っていたが、思い通りにはいかず振り回されてばかり」と話す。それでも「自分の時間はないが、楽しい時間は増えた。苗と向き合う時間を大切にし、良いイチゴが収穫できた時の瞬間は格別」と前を向く。
栽培では、病害虫対策として天敵昆虫も活用しながら、安定した品質を目指している。「まずは病気を出さないこと。手入れ次第で味が変わる」と日々の管理を大切にしている。
収穫したイチゴは主にJAへの出荷と直売所で販売する。直売所では購入者から「おいしかった」と声をかけられることもあり、「元気が出るし、もっと良いものを作りたいと思える」とやりがいにつながっている。
今後は5年間で品質向上と経営の安定を目標に据える。「まずは今の規模でしっかり作れるようにしたい」と中谷さんは話す。

「消費者により良いイチゴを届けたい」と意欲をみせる

丁寧にイチゴの葉かきを行う中谷さん




