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2019年3月15日
~こまめな見回りが大事~ イノシシ捕獲 3年間で72頭
大和郡山市 辻 善隆 さん
「毎日欠かさず、檻やわなを見て回って、変化に気付くことが大事です」と話す大和郡山市山田町の辻善隆さん。水稲1㌶を栽培する傍ら、捕獲檻4基、くくりわな10台を管理し、有害鳥獣の駆除を行っている。
わな猟免許を取得して6年目の辻さんは、2016年からの3年間で72頭のイノシシを捕獲し、地域の農作物被害の軽減に貢献する。
山田町地区では7、8年前から農作物のイノシシ被害が深刻な問題となっているが、「10年前は1匹もいなかった」という。
そこで有害鳥獣対策に自治会、市役所、猟友会などで協力体制をつくり、捕獲や処分の周知が徹底できるようにした。「地域みんなできちんと決めて対策しないと意味がない」と話す辻さんらの努力により、農作物被害が減ったと評価されている。
全国的に狩猟免許所持者の高齢化が進む中、山田町地区では後継者が育っていて、さらなる人材確保に力が入る。
地域を挙げての有害鳥獣駆除活動に、積極的に参加する辻さんは、今後について「監視カメラを導入し、効率よく、捕獲率を上げていきたい。そして、後継者をたくさん育成したい」と意欲的だ。